非IT企業に勤める中年サラリーマンのIT日記

非IT企業でしかもITとは全く関係ない部署にいる中年エンジニア。唯一の趣味がプログラミングという”自称”プログラマー。

FirefoxOSスマートフォンの終焉で考えさせられること

   

FirefoxOSが静かに終わりを告げたようです。

FirefoxOSスマートフォンの終焉
http://news.livedoor.com/article/detail/11010232/

alcatel-onetouchfire.7e8f7701bbff

もともと、iPhoneとAndroidとがしのぎを削っていたレッドオーシャンな市場に打って出たわけで、だれもシェアを拡大するとは思っておらず、Windowsのような別の方面で覇者となっていたわけでもなく、このスマホを使うことで何か新しい体験ができるとは到底思えなかったわけです。ほぼ負けが決まっていたような勝負でした。PC/スマホでのブラウザ戦争にも負けたわけですし。その意味ではubuntu Phoneも同じかもしれません。

FirefoxOSの売りは、すべてのアプリがWebプラットフォーム上で動くという点ですが、正直ユーザーにとってどうでもいいものでした。アプリがどう動くかというよりも、どんなアプリがあるかの方がユーザーにとって大事で、(例えば)iPhoneアプリとAndroidアプリのどちらも動く、なんてことができたらまた違った展開だったのかもしれませんが、残念ながらその逆でどちらも動きません。

もしかして、Firefoxは別のデバイスに活路を見出した方がよかったのかもしれません。スマート家電とか。家電とWebとをつなぐ、とか。そういえば、ChromeCastみたいなものは、それこそFirefoxが先んじて作った方が存在感が得られたのかも。

なんて、ここまで書いて思ったのは、FirefoxってMozillaというオープンソースプロジェクト。Linuxもそうなんだけど、オープンソースってコンセプトはすばらしいと思うけど、「金儲けの抜け目なさ」みたいなものがないから、ユーザーがあっと驚く製品って出てこないんだな~、とも思ったりします。だからいつも後追いで、既存製品を超えることができないみたいな。Linuxも結局はWindowsを越えられない・・・。

そんな風に考えると、FirefoxOSの終焉って、オープンソースの限界を示したのかもしれません。

スポンサーリンク

 - モバイル関係, 技術系コラム