非IT企業に勤める中年サラリーマンのIT日記

非IT企業でしかもITとは全く関係ない部署にいる中年エンジニア。唯一の趣味がプログラミングという”自称”プログラマー。

UbuntuにFlutterでデスクトップアプリ開発環境を構築する

   

Ubuntuでデスクトップアプリ開発に特化したFlutterの開発環境を構築する手順は以下の通りです。モバイル(Android/iOS)の開発を行わないためAndroid Studioは不要です。

 

Flutter SDK のインストール

まずFlutter SDKをインストールします。Flutter公式サイトからダウンロードしましょう。

https://docs.flutter.dev/get-started/install

以下の画面になるのでLinuxのアイコンをクリックします。

 

次のページになるので「Desktop」アイコンをクリックします。

 

Linux で Flutter を開発するには次のパッケージをインストールします

$ sudo apt-get update -y && sudo apt-get upgrade -y;
$ sudo apt-get install -y curl git unzip xz-utils zip libglu1-mesa
$ sudo apt-get install \
      clang cmake git \
      ninja-build pkg-config \
      libgtk-3-dev liblzma-dev \
      libstdc++-12-dev
 

 

「flutter_linux_X.XX.X-stable.tar.gz」をクリックしてダウンロードします。

 

ダウンロードしたファイルを解凍します。以下の例はあらかじめホームフォルダ内にdevelopmentというフォルダを作っています。

$ tar -xf flutter_linux_3.24.3-stable.tar.xz -C ~/development/
 

 

.bashrcにパスを登録しておきます。

$ echo 'export PATH="~/development/flutter/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
 

 

ここでflutterのバージョンの確認をしてちゃんとインストールされているか確認しておきましょう。

$ flutter --version
Flutter 3.24.3 • channel stable • https://github.com/flutter/flutter.git
Framework • revision 2663184aa7 (5 weeks ago) • 2024-09-11 16:27:48 -0500
Engine • revision 36335019a8
Tools • Dart 3.5.3 • DevTools 2.37.3
 

 

FlutterでLinuxデスクトップアプリのための設定

FlutterデフォルトではモバイルアプリケーションがターゲットとなっているためLinux向けのサポートを有効にする必要があります。

$ flutter config --enable-linux-desktop
 

 

flutter doctor コマンドを使って、Flutter開発環境が正常にセットアップされているか確認します。もし依存関係が不足している場合、このコマンドが警告を出します。

$ flutter doctor
 

Ubuntuでデスクトップ開発を行う場合は、以下の2つが有効であればOKです。

[✓] Flutter (Channel stable, 3.x.x, on Linux)
[✓] Linux toolchain - develop for Linux desktop
 

 

VS Codeのセットアップ

VS CodeでFlutter/Dartプラグインをインストールします。

  • Dart プラグイン
  • Flutter プラグイン

赤矢印で示した実行とデバッグボタンが現れます。

 

新しいFlutterプロジェクトを作成

早速、VSCode上でプロジェクトを作成してみましょう。

コマンドパレットからFlutterと打ち込むと以下のようなメニューが現れます。Flutter: New Projectを選択します。

 

以下のようにプロジェクトが作成されました。

 

実行とデバッグ

とりあえずは何もせずこのまま実行してみましょう。実行とデバッグボタンを押してください。

 

このようなウィンドウが現れたら成功です。これがデフォルトでコーディングされているわけです。

Linux向けにFlutterアプリをビルド

Linux用のアプリケーションをリリースするには、以下のコマンドでビルドを行います。コマンドパレットから実行してください。

$ flutter build linux
 

FlutterアプリをLinux用にビルドした後、配布するためには build/linux/release/bundle/ フォルダ内の特定のファイルやディレクトリを含める必要があります。Flutterが生成するファイルにはアプリケーションの実行に必要なバイナリやリソースが含まれており、これらを一緒に配布する必要があります。

build/linux/release/bundle/ フォルダ直下に実行ファイルがあるのでダブルクリックして実行してみましょう。

 

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