Pythonとyfinanceで日本株のデータを取得する方法
Pythonには、株価データを簡単に取得できる便利なライブラリがいくつかありますが、特に「yfinance」は、無料で手軽に始められるライブラリとして人気です。
この記事ではPythonを使って「yfinance」で株価を取得する方法について初心者にもわかりやすく説明します。今回はトヨタ自動車の株価を例にティッカーシンボルの確認方法からPythonコードまでの手順を紹介します。
yfinanceのインストール
まずは「yfinance」をインストールする必要があります。このライブラリは、Yahoo Financeのデータを取得するためのPythonパッケージで、株価データの取得をシンプルに行えるのが特徴です。インストールは簡単で、Pythonのパッケージ管理ツール「pip」を使用します。以下のコマンドをターミナルやコマンドプロンプトで入力してインストールを実行します。
pip install yfinance
インストールが完了したら、すぐにPythonコードを使って株価データを取得できるようになります。
Yahoo Financeでティッカーシンボルの確認方法
株価を取得するためには、その企業の「ティッカーシンボル」が必要です。
ティッカーシンボルとは株式市場で取引される企業を識別するためのコードで、たとえばトヨタ自動車の場合、東京証券取引所では「7203.T」となります。
ティッカーシンボルを確認するには、Yahoo Financeなどの金融情報サイトを利用するのが簡単です。
Yahoo Financeで株価の知りたい企業ページにアクセスします。以下はトヨタ自動車のページになります。アドレスバーの末尾にティッカーシンボルを確認することができます。
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7203.T
こちらがアドレスバーを拡大した図です。赤ラインの部分がティッカーシンボルになります。これをコピーしておいてください。
トヨタ自動車の株価を取得するPythonコード
次に、トヨタ自動車の株価を取得するためのPythonコードを見てみましょう。「yfinance」ライブラリを使えば、Pythonを使ってシンプルなコードで株価を取得できます。トヨタ自動車のティッカーシンボル「7203.T」を使用します。
import yfinance as yf stock = yf.Ticker("7203.T") # 株価データを取得(直近1日) stock_info = stock.history(period="1d") # 株価の終値(Close)を取得 open = stock_info['Open'][0] high = stock_info['High'][0] low = stock_info['Low'][0] close = stock_info['Close'][0] print(f"始値は: {open}") print(f"高値は: {high}") print(f"低値は: {low}") print(f"終値は: {close}")
このコードでは、「history(period=”1d”)」を使ってトヨタの株価データを直近1日分取得しています。
「7203.T」のようにティッカーシンボルを指定するだけで、リアルタイムの株価や過去のデータが得られるのが便利です。periodの部分を「5d」や「1mo」などに変更することで、過去5日間や1ヶ月分のデータも簡単に取得できます。
出力結果は以下のとおりです。ちゃんとデータを引っ張ってきました。
始値は: 2594.5 高値は: 2619.0 低値は: 2577.0 終値は: 2600.0
まとめ
Pythonと「yfinance」を使えば、個別の株価を手軽に取得でき、投資判断のサポートやデータ分析に役立てることが可能です。このブログでは、トヨタ自動車の株価を例に、ティッカーシンボルの確認方法や、実際のPythonコードでの株価取得手順を紹介しました。今後、他の企業の株価データや、より長期間のデータを取得したり、分析に応用したりと、さまざまな活用が可能です。
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