GASでGoogleドキュメントをテンプレートとしてコピーを作成して文書を作る

前回紹介したとおり、GASからGoogleドキュメントの決まった位置に文章を入れる場合は、スプレッドシートのような番地がないのであらかじめ入れておいた記号に置換するテクニックを使うのですが、これだと一度置換してしまうと、もうその番地（記号）は存在しなくなってしまいます。

非IT企業に勤める中年サラリーマンのIT日記

GASでGoogleドキュメントのテキストを置換する方法

Google Apps Script（GAS）でGoogleドキュメントのテキストを置換する方法について紹介します。Googleドキュメントでの文字置換は割と必要になってきます。というのは、スプレッドシートのセルのような番地の概念がないので、テキストを自動で挿入する場合はあらかじめ特殊な記号を用意しておいて、それを番地代わりにテキストを挿入するというテクニックを使うからです。Googleドキュメント側の準備以下のようなドキュメントを用意しました。会社で使う報告書をイメージしたものです。各入力欄に{DATE}{DEPART}{NAME}{TITLE}という記...

なので、Googleドキュメントの場合はテンプレートファイルを用意してそれをコピーしながら使っていくのが一般的です。

ソースコードはこちらです。これを実行するとテンプレートがコピーされて中の記号が指定した文章に入れ替わります。※記号を文章に置換する方法についての解説は前回の記事を参照してください。

const dicID = "(テンプレートのドキュメントID)";
const fileName = "文書-1";
//コピー元のファイルを取得
var sourcefile = DriveApp.getFileById(dicID);
//コピーを作成
newfile = sourcefile.makeCopy(fileName);
//コピー後のファイルを取得します。
var doc = DocumentApp.openById(newfile.getId());
//テンプレート文章の置換
let body = doc.getBody();
body.replaceText('{DATE}', '2023年2月28日');
body.replaceText('{DEPART}', '営業部営業課');
body.replaceText('{NAME}', '山田太郎');
body.replaceText('{TITLE}', '月例業務報告書');  
 

以下のようにテンプレートからコピーされ、中身が編集されます。

 - Google Apps Script