ubuntu20.10にデータベースFirebird3.0のインストールでハマったのでメモ
2021/01/21
Firebirdというオープンソースのリレーショナルデータベースの存在を知りUbuntu20.10にインストールしました。インストールの際にちょっとハマったので書き留めておきます。
Microsoft Accessのように1つのファイル単位で扱えるのと、大規模データに耐えられるらしいとのことで興味を持ちました。Accessは数万行くらいになると超絶重くなるし不安定になるし複数人のアクセスに向いていないので、これらがFirebirdで解消されているとしたらかなりインパクトあります。会社でファイルサーバー内にファイルを置いて複数人でアクセスできるってことですからね。DBサーバー不要なので企業内部のデータ管理に有利なんじゃないかなと思います(一般企業では非IT従業員にはDBサーバーを勝手に使えないので)。
そんな可能性を感じたのでちょっと使ってみようと思った次第です。※正しいインストール手順はこちらにまとめました
目次
まずはFirebird3.0をダウンロード
Firebirdは以下のサイトからダウンロードできます。
インストールできる環境は以下の通り。Windows、MacだけじゃなくLinuxやAndroidにも可能です。
下の方にLinux版のリンクがあるのでクリックしてダウンロードします。最新版は3.0系です。
tar形式なので解凍すると、中にinstall.sh
というファイルがありますが、これがインストール実行ファイルとなります。
Firebird3.0をUbuntuにインストール
以下のコマンドでインストールしてみましょう。
$ sudo ./install.sh
Please install required library 'libtommath'
と怒られました。
以下のコマンドでlibtommathをインストールします。
$ sudo apt-get update -y $ sudo apt-get install -y libtommath-dev
改めてinstall.sh
コマンドをたたくと少し進んだかのように見えましたが、今度はlibtommath.so.0がありませんと怒られてしまいました。
Firebirdインストールでライブラリありません問題の解決法
ここから紆余曲折ありましたが、結論を言うと/usr/lib/x86_64-linux-gnu/の中にlibtommath.so.0というファイルがないのが原因です。あとlibncurses.so.5というファイルもないと後で怒られます。この2つのファイルをどうにか調達しなければいけないのですが、これまた結論から言うと近い名前のファイルへのシンボリックリンクで解決できます。
例えばlibtommath.so.0の場合はlibtommath.so.1というファイルがあるので、それをリンクする形でリンクファイルをlibtommath.so.0にすればOK。※たぶんコピー→リネームが正解かもしれないけど同じ内容のファイルが2つ存在するのを嫌がっての処置だと思います。
以下のコマンドをたたけばリンクファイルが生成されます。
sudo ln -sf /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libtommath.so.1 /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libtommath.so.0 sudo ln -sf /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libncurses.so.6.2 /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libncurses.so.5
改めてFirebaseをインストール
改めてinstall.sh
コマンドをたたくとできました!無事、Instrall completedとなりました。
Firebird動作確認
無事インストールできたところで少し使ってみましょう。
以下のコマンドでFirebirdが起動します。
$ sudo /opt/firebird/bin/isql
以下のような画面になれば起動成功です。
それではデータベースを作成してみましょう。以下のようなコマンドを打ってみます。
SQL> create database 'testdb.fdb' CON> user 'test01' password '****';
データベースファイルが作成されました。
この先の使い方は別途紹介します。今回はインストール時にすったもんだがあったので忘れないよう書き留めた次第です。
正しいインストール手順はこちらにまとめました。
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