OutlookでVBAを使ってみる(基本編)
2021/06/08
VBAといえば、ほとんどがExcelマクロのことを示しています。たぶん、多くの人はExcel上でしかマクロを組んだことがないんじゃないかと思います。
VBAはWordでもPowerPointでもMicrosoft Officeであれば組むことができます。ニーズがExcelに集中しているのでほとんどの情報がExcelマクロになってしまうのですが。
Microsoft Officeの1つであるOutlookでもVBAを組むことができます。PowerPointでマクロを組む気にはなりませんが、Outlookの場合はいくつか便利な機能があります。
今回は基本的な使い方を紹介します。
まずはリボンの設定
Outlookのリボンの適当な場所で右クリックすると、プルダウンメニューが現れます。その中から「リボンのユーザー設定」を選んでください。
以下のウィンドウが現れるので、右のリストから「開発」を探して、そこにチェックマークを入れます。チェックを入れたら「OK」ボタンを押してウィンドウを閉じてください。
すると、メイン画面に「開発」メニューが現れます。これで準備完了。
Visual Basic Editorを使ってみる
「開発」メニューを開き、その中の最右の「Visual Basic」ボタンを押します。
以下のようなVisual Basic Editorが起動します。
メニューの「挿入」-「標準モジュール」を選択してください。
標準モジュールのエディタが現れました。
プログラムを走らせてみる
メッセージボックスを表示させる簡単なコードを書いて実行させようと思います。
ちなみにマクロを保存する場合は、Visual Basic Editorのメニューから「ファイル」-「Project1の上書き保存」をクリックします。Excelと違ってOutlookメイン画面上では保存する行為自体がないので、ここできちんと保存しておきましょう。
マクロを実行するには、Outlookメイン画面の「開発」メニューの「マクロ」-「Project1.test」(testの部分はSub名)をクリックします。
そうすると実行されます。以下のようにメッセージボックスが表示されました。
Outlookマクロの最もよく使うのは、メッセージをフォルダへ振り分ける機能です。Outlook自体には自動振り分け機能があるのですが、受信時ではなく後で意識的に実行したいときにはマクロを使うと便利です。次回はその方法について紹介します。
全メールをループして指定フォルダに移動するマクロを作りました。GitHubにてソースコード公開中。
自分で作ったマクロをリボンに追加できます。ボタンを押すような感じでマクロの実行が可能です。
メールで返信できる「いいね!」ボタンを作ってみました。意外と便利?!
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